野菜の王様『ケール』

ケールは「緑黄色野菜の王様」と呼ばれるほど、栄養価が非常に高いことで知られています。

ケールには、カテロノイド系の色素であるルテインやβ-カロテンが豊富に含まれています。
特にβ-カロテンは、トマトの5倍も多く含まれています。
β-カロテンは、人間の体内で必要とされる量のみビタミンAに変換されます。
また、ケールには牛乳の2倍ものカルシウムや自然な睡眠を導くホルモンであるメラトニン、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維などの栄養素も豊富に含まれています。

【ケールの効果】

①皮膚や粘膜を丈夫にする

ケールには、皮膚や粘膜を丈夫にする効果が期待できます。
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要なビタミンのひとつです。
体内のたんぱく質の約30%を占めているコラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ接着剤のような働きをしています。
コラーゲンが、細胞の結合を強くすることで、皮膚や骨、血管を丈夫に保つ働きがあります。
また、β-カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。
ビタミンAには粘膜や皮膚を正常に保つ働きがあります。
ビタミンAが不足すると、呼吸器などの粘膜が弱くなり感染症にかかりやすくなったり、皮膚が乾燥したり、爪がもろくなります。

②老化を防ぐ

ケールには、老化を防止する抗酸化作用を持つビタミンが豊富に含まれています。
β-カロテンから変換されたビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは、抗酸化作用の高い栄養素として「ビタミンACE(エース)」と呼ばれています。
紫外線やストレス、たばこなどが原因で発生する活性酸素による、過酸化脂質の発生を抑制し、老化や病気を防ぎます。
ビタミンACEには活性酸素によって傷ついた細胞の回復を早める働きもあります。

③睡眠を促す

睡眠は脳と体の疲れをとるために欠かせない生理現象です。
睡眠障害は疲労の回復を妨げ、精神を不安定にし、体の不調を引き起こします。
眠れない原因のひとつに、「体内時計」が挙げられます。

体内時計とは、日が昇ると体が活発に働き、日が落ちると眠くなるという体のリズムのことです。
人間の体内時計は約24時間周期で、日が昇ると体が活動モードに入り、日が落ちると安静モードになるというものです。
体内時計を正しく機能させるためには、体のリズムを整えることが大切です。

ケールには、快適な睡眠に導くホルモンであるメラトニンが含まれています。
夜間に多く分泌されるメラトニンによって睡眠が促され体のリズムが整えられます。
メラトニンが含まれているケールは、不眠症の改善にも効果が期待されています。

ケールにはまだまだ良い効果がたくさんあります。
他の効果はまた次回の投稿で解説いたします。